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中国、電気自動車の世界勢力図を塗り替え BYD販売はテスラ超え - 日本経済新聞
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楽天グループは31日、27年満期のドル建て債の発行総額が18億ドルで決定したと発表した。写真は同社のロゴ。都内で昨年11月撮影(2024年 ロイター/Anton Bridge)
発行価格は額面金額の97.83%、利率は年11.25%となった。発行価格と額面価格との差を踏まえた利回りは12.125%。
発行増額により、社債償還の実質先送り分が増える一方、利払い負担は増加することになる。
浦中美穂
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1月の日銀金融政策決定会合は、筆者にとってサプライズであった。政策変更がなかったのは予想通りだったが、日銀から発信されたメッセージは、これまでと大きく変わった印象がある。尾河眞樹氏のコラム。写真はドルと円の紙幣。2013年2月撮影(2024年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 31日] - 1月の日銀金融政策決定会合は、筆者にとってサプライズであった。政策変更がなかったのは予想通りだったが、日銀から発信されたメッセージは、これまでと大きく変わった印象がある。
<マイナス解除に前向き姿勢>
年初の能登半島地震による経済への影響を見極める必要があることに加え、12月の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコア指数が11月の前年比2.5%から同2.3%に減速。今回日銀が公表した「展望レポート」でも、24年度のコアCPIは、昨年10月時点の前年比2.8%から2.4%に下方修正された。したがって、このようなタイミングで、あえてマイナス金利政策の解除が近いことをほのめかすことはないと思っていた。しかし、先々の政策指針を示す「フォワードガイダンス」の変更こそなかったものの、植田日銀総裁の記者会見では、全体的に物価目標達成への自信を深めているような、前向きな表現が目立った。
<大きな方針転換、フォワードルッキングへ>
総裁は昨年10月の記者会見以降、物価について「第1の力」「第2の力」という表現を使って説明してきた。「第1の力」は、輸入物価の上昇が国内の物価に及ぼす影響を指す。「第2の力」は、賃金の上昇を伴った物価の上昇で、いわゆる「賃金と物価の好循環」のことである。外部要因による「第1の力」は、悪いインフレと言えるが、これは既に減速傾向であり、今後も抑制されていく見通しだ。一方で、「第2の力」、つまり「良いインフレ」については、総裁はこれまで、「来春(24年春)の賃金が強く出れば、それが消費を支えていくという因果関係があるので、その辺を『見極めたい』」としてきた。
しかし、今回の会見では「賃金から販売価格への波及も少しずつ広がっていると考える」と述べたうえで、賃金について3月の決定会合までに「ある程度の情報が得られる」との考えを示した。さらには、賃金の上昇が物価上昇に追い付いていないことで、足元マイナスになっている実質賃金については、「足元でマイナスであっても近い将来プラスに転じるという『見通し』があればそれは政策の正常化を必ずしも妨げるものではない」とまで表現を強めている。
要するに、「賃金と物価の好循環」の達成を「見極め」てからマイナス金利政策を解除する、というバックワードルッキングな方針から、将来改善しているという「見通し」を判断材料にするという、フォワードルッキングな方針へと今回の決定会合で大きく転換したことが見て取れる。
<7月解除本命、3月―4月も>
ソニーフィナンシャルグループは、実質賃金がプラスに転じるのは今年の後半と予想しており、これまでの植田総裁によるバックワードルッキングな説明を踏まえ、マイナス金利政策の解除は、今年10月になると予想してきた。しかし、上述したように、そもそも日銀の政策反応関数が変わっていることを考慮すれば、マイナス金利政策解除は、より早いタイミングになると言わざるを得ない。よって、今回の決定会合を受け、当社はマイナス金利政策解除の時期について、今年7月の展望レポート発表のタイミングをメインシナリオとしつつも、データ次第では3月、4月の可能性も十分にあり得るとの見通しに修正した。
<織り込み進む市場>
しかし、今回のタカ派な決定会合を受けて、今後為替が円高トレンドに入るかといえば、そうはならないとみている。翌日物金利スワップ(OIS)の先物をみると、市場では今年3月か4月のマイナス金利政策解除が十分織り込まれており、今後さらに市場の予想が大きく前倒しになることはないからだ。逆に言えば、4月までにマイナス金利解除が決定されることが、市場で約7割も織り込まれているのであれば、あえてそのタイミングを外さずとも、4月にマイナス金利政策を解除すれば、金融市場のボラティリティーは抑えられるという考え方もあるだろう。
神田真人財務官は24日、ロイターのインタビューで「日銀の今後の政策への関心が高く、これが投機にも影響している」と述べ、日銀はじめ各国中銀とは常日頃から連携をとっており、市場に与える影響を注視していくとの考えを示した。日銀決定会合の翌日に政府サイドからすかさずこうしたコメントが出ること自体、政府と日銀の間で、何等かの方針が確認されたのではないかと考えるのは、深読みし過ぎだろうか。
<関心は米金融政策へシフト>
1月の決定会合を通過し、今後は米国の金融政策に市場の関心がシフトしていくことになる。筆者は米連邦準備理事会(FRB)について、3月の利下げ開始や、年内5回超もの利下げが実施されるとの市場の見方は、やや前のめりだと考えている。昨年11月以降、市場で早期利下げ期待が高まったことによって、米株価急上昇に伴いクレジットスプレッドが急低下するなど、これまでのFRBの大幅利上げにもかかわらず、足元はむしろ金融環境が緩和しているためだ。
インフレの再燃を招かぬように、FRBの利下げはあくまで慎重なペースにならざるを得ないのではないか。今後、市場の早期利下げ観測が徐々に後退すればドルに上昇圧力がかかるだろう。一方で、日銀のマイナス金利解除への期待が円を下支えるため、ドル円はしばらく綱引きとなり、143ー150円のレンジで方向感に欠ける展開になりそうだ。
<今春解除ならメッセージ重要に>
注意したいのは、仮に日銀が3月か4月のタイミングでマイナス金利政策解除に踏み切った場合だ。筆者は、いくら市場が十分にマイナス金利解除を織り込んでいたとしても、この時のメッセージの出し方次第では、思わぬ円金利上昇や円高が進行するリスクをはらんでいると考えている。
植田総裁は今回の会見で、マイナス金利政策を解除する際にその後の金利の動向についても考慮するのかと問われると、「そういうことになると思う。そこも含めて深刻なあるいは大きな不連続性が発生するような政策運営は、現在みている経済の姿からすると避けられるのではないか」と述べたうえで、仮にマイナス金利を解除しても極めて緩和的な金融政策は続くとの考えを示した。
つまりは、マイナス金利を解除しても急激な金利上昇などもないし、その後も緩和政策は続けるとの趣旨だ。国内ではこうした見解に理解を得られそうだが、「市場は期待で動く」ことを踏まえれば、マイナス金利を解除すれば、海外投資家は「賃金と物価の好循環」に対するお墨付きが得られたと受け取り、その後の連続した利上げへの期待を強めるかもしれない。
「追加利上げは当面ない」という主旨のメッセージをはっきりと発しない限り、市場は次回、さらにその先の利上げを織り込みに行く可能性があるだろう。しかし、それを避けようと今後の利上げを強く否定すれば、そうした経済環境であるにもかかわらず、なぜマイナス金利を解除するのか、説明がつかなくなる。
<年央にかけ140円割れも>
いずれにせよ、24年春闘の集中回答日が3月中旬であることを踏まえれば、3月以降の日銀決定会合は毎回注目を集め、ボラティリティーが高まる公算だ。前述した通り弊社は現在7月のマイナス金利政策解除をメインシナリオとしているが、FRBは6月から利下げを開始するとみており、年央にかけては、日米の金融政策の転換にも注目が集まるなか、ドル円が140円を割り込む可能性は高い。
(編集 橋本浩)
*本コラムは、ロイター外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
*尾河眞樹氏は、ソニーフィナンシャルグループの執行役員兼金融市場調査部長、チーフアナリスト。米系金融機関の為替ディーラーを経て、ソニーの財務部にて為替ヘッジと市場調査に従事。その後シティバンク銀行(現SMBC信託銀行)で個人金融部門の投資調査企画部長として、金融市場の調査・分析を担当。著書に「〈最新版〉本当にわかる為替相場」、「ビジネスパーソンなら知っておきたい仮想通貨の本当のところ」などがある。
*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。
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筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
ダイハツ工業は1月30日、認証不正問題により出荷停止となっていた軽自動車「ミライース」など計10車種について、国土交通省から出荷停止指示の解除を受けたと発表した。解除の対象となる車種の出荷・生産再開の時期は現時点で決まっていない。
国交省から出荷停止の指示が解かれた車種は、ミライースと軽商用車「アトレー」「ハイゼットトラック」「ハイゼットカーゴ」、OEM(相手先ブランドによる生産)車のトヨタ自動車「ピクシスエポック」「ピクシスバン」「ピクシストラック」、スバル「プレオプラス」「サンバーバン」「サンバートラック」の計10車種。
出荷・生産再開については、仕入れ先や販売会社の現状を聞き取りしたうえで、具体的なスケジュールを決める。
ダイハツの一連の不正問題では、国交省が不正のあった車両などを対象に道路運送車両法の基準適合性を確認する試験を実施している。検証が終了した車種から結果を順次公表しており、19日にはトヨタからの受託生産車「プロボックス」と同車ベースのマツダ「ファミリアバン」のほか、ダイハツ「グランマックス」のバンタイプと、グランマックスをベースにOEM供給するトヨタ「タウンエース」およびマツダ「ボンゴ」のバンタイプの5車種について、出荷停止指示を解除した。
中国の何立峰副首相は29日、株式市場の低迷が長期化する中、資本市場の安定を図るため、上場企業への支援を強化するよう呼びかけた。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo/File Photo)
[北京 29日 ロイター] - 中国の何立峰副首相は29日、株式市場の低迷が長期化する中、資本市場の安定を図るため、上場企業への支援を強化するよう呼びかけた。新華社通信が報じた。
何氏は「上場企業は質の高い経済発展のための重要なミクロの基盤だ。上場企業の質の高い発展を促進することは、高水準の技術的自立を達成し、近代的な産業システムの構築を加速させ、市場の信頼を高めるのに役立つ」と指摘。政府部門は、資本市場の信頼性を高め、安定させるために質の高い上場企業への支援を強化すべきとした。
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香港高裁による中国恒大集団への清算命令は、中国不動産ブームの顛末を象徴する同社の転落を決定づけた。世界の投資家にとって、債権回収の行方は中国恒大の枠を超えてはるかに大きな意味を持つだろう。
中国恒大に香港高裁が清算命令-資産は本土中心、実質的な回収困難か
カギとなるのは、香港高裁の判決が別の司法制度を持つ中国本土でも踏襲されるかどうかだ。中国恒大の株式とドル建て債券は香港で取引されているが、2420億ドル(約35兆7460億円)相当の資産の大部分は中国本土にある。
中国恒大のような規模を持つ企業が香港の裁判所で清算された前例はなく、同社には複数の部門があり、そのプロセスは紆余(うよ)曲折が予想される。とはいえ、外国人投資家にとって不利な結果となれば、中国に対する深刻な悲観論をさらに悪化させるだけでなく、中国企業にとって不可欠な資金調達拠点である香港の役割も損なわれかねない。
オルタナティブ・インベストメント・マネジメント・アソシエーションのアジア太平洋地域共同責任者、李可勝氏は「中国本土の裁判所が香港の裁判所の判決を受け入れるかどうか、世界の投資家が注視している」と指摘。「香港の司法判断が中国本土で実際に執行されるかどうか、重要な前例となるかもしれない」と述べた。
WATCH: China Evergrande Group, the world’s most-indebted property developer, received a liquidation order from a Hong Kong court. Lorretta Chen reports.
Source: Bloomberg
こうした不透明感は、常に中国共産党の利益が優先されるとの懸念が投資家の間で高まっている現状を浮き彫りにする。不動産からハイテク業界に至るまで、当局による民間産業への突然の締め付けは、景気減速を巡る懸念とともに、株価のバリュエーションに打撃を与えてきた。
香港の破産手続きが中国で認められることは限定的で、中国の裁判所が自らの管轄で管財人を任命する可能性もある。
プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社、カイユアン・キャピタルのマネジングディレクター、ブロック・シルバーズ氏は「清算命令が本土における中国恒大の事業や資産に直ちに影響を与える可能性は低い」と指摘。「清算人はオフショアの資産を管轄することはできるだろうが、本土でその権限は認められないだろう」と述べる。
これに加え、中国当局者は過去に、債権者の利益よりも仕掛かり物件の完成や請負業者への支払いを優先する考えを明らかにしている。中国恒大もこれに同意しているようだ。
中国恒大の浮沈は、中国民間企業の発展において香港が果たしてきた中心的な役割も物語っている。会長の許家印氏は1996年、広州で同社を創業したが、不動産開発業者に対する規制強化で財務悪化を招くまで、中国恒大の目覚ましい成長を後押ししてきたのは深い資本市場を持ち、世界の投資マネーへと通じる玄関口となった香港だった。
原題: Evergrande Liquidation Is a Big Test for International Creditors(抜粋)
豊田自動織機をめぐっては、去年、当時生産中のフォークリフトなどに搭載する4種類のエンジンについて、国の排出ガスの性能試験で不正を行っていたことが明らかになっています。
国土交通省によりますと、その後、会社側が調査を進めた結果、新たに、現在生産する別の4種類のエンジンでも不正が確認されたと29日、報告があったということです。
新たに確認された不正は▽フォークリフト用のエンジン1種類の排出ガスの性能試験と、▽自動車用のエンジン3種類の出力試験に関するもので、不正が確認されたエンジンは合わせて8種類になりました。
このため国土交通省は、基準への適合が確認されるまで現在生産しているエンジンの出荷を停止するよう指示したということです。
また、去年不正が発覚した建設機械用のエンジン1種類が国の基準を満たしていなかったという報告もあり、このエンジンが搭載された機械のリコールに向けて対応することを指示したということです。
国土交通省は30日から会社への立ち入り検査を行い、事実関係の確認を行うとしています。
日本経済新聞の編集者が選んだ押さえておきたい「ニュース5本」をお届けします。(週5回配信)
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28日午後2時10分ごろ、大分県国東市の大分空港で、訓練中の小型ジェット機「ホンダ・エアクラフト式HA―420型」が着陸時に滑走路から逸脱し、脇の草地に止まった。男性3人が乗っていたが、火災などは発生せず、けがはなかった。国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を指名した。
ジェット機を所有する本田航空(埼玉県川島町)などによると、60代の訓練生が操縦し、午後0時20分ごろに同空港を離陸、約2時間の飛行予定だった。国交省大分空港事務所によると、着陸時に車輪は全て出ており、着陸後に何らかの原因で逸脱したと見られる。
この影響で滑走路が約1時間閉鎖され、発着便計4便が欠航した。同社は2023年8月にも、同空港で訓練中の小型プロペラ機が滑走路に胴体着陸する事故を起こしている。【井土映美】
2025年大阪・関西万博について、能登半島地震に伴う延期や中止を求める声が一部で出ている。万博会場の建設が被災地の復旧・復興工事の妨げになるといった見方があるためだが、現状、政府は地震を受けた万博の延期や中止は否定している。万博工事に携わるゼネコン関係者も万博と現在の被災地で必要な工事の種類は異なるとしており、予定通りの開催に支障はなさそうだ。
能登半島地震と万博を巡っては、さまざまな人がそれぞれの立場で〝持論〟を展開している。
自民党の高市早苗経済安全保障担当相(衆院奈良2区)は27日、長野市内での講演で、万博開催延期を岸田文雄首相に進言したと発言。経済同友会の新浪剛史代表幹事も5日の会見で「人命第一が政策としてしかるべきだ。そうであれば世界は理解していただける」と話し、万博延期の可能性に触れた。
一方、元大阪府知事の橋下徹氏は出演したテレビ番組で「万博の中止・延期も考えるべきだ」と述べたものの、後に自身のX(旧ツイッター)に「最後の判断までは、できる限り開催の方向で頑張っていこう」と投稿。あくまで予定通りの開催を目指す考えを強調した。
インターネット上などでみられる主張は、能登半島では道路や水道管などのインフラに大きなダメージが出ており、復旧のため万博工事の作業員や重機、資材を被災地に振り向けるべきだといったものだ。被災地に地理的に近い関西で「お祭り」とも形容される万博を開催することを疑問視する声もある。
ただ、政府や大阪府などは今回の地震に伴う万博の延期・中止は検討しないとの立場だ。岸田首相は22日、斎藤健経済産業相に対し、被災地の復興に支障をきたさないため、万博関連の資材調達を計画的に進めるよう指示した。
大阪府の吉村洋文知事も「(万博と被災地は)二者択一の関係ではない。万博があるから(復興の)費用が削減されるものではない」と言及。日本国際博覧会協会(万博協会)の会長を務める経団連の十倉雅和会長は「被災地の復興と同時に万博会場も完成させる」と話した。
万博やゼネコンの関係者らは、万博のパビリオンなどの建物と被災地の復興・復旧の工事は重複しないとみている。
現在、被災地では土木工事が中心だが、万博協会幹部は「会場の土木工事は9割を終えている」と説明。万博会場の工事を請け負う大手ゼネコン幹部も「土木と建築、設備工事では人材の職種が異なる。資材も足りているし、震災は万博工事に影響しない」と言い切った。
さらに民間シンクタンクのアジア太平洋研究所も、被災地での新築建物の工事の多くは万博開催後の発注になるため、重複はしないとの考えだ。
阪神大震災の被災地、兵庫県の斎藤元彦知事は「能登半島の復興は財政的な支援の枠組みもある。復旧・復興は着実に進んでいくだろう」と指摘。その上で、「震災の経験や教訓を共有し、災害に強い社会をつくるというメッセージを万博の機会に発信することが重要だ」と訴えている。
能登半島地震が起きる前から万博の準備遅れの重要な要素として懸念されてきたのが、パビリオンや施設の建設だ。ただ、一部で遅れや混乱があるものの、多くは堅調に建設が進みつつある。
万博協会が発注したテーマ館や迎賓館、大催事場など計10施設は当初、入札の不成立が相次ぎ建設の遅れが懸念された。しかし仕様の見直しや価格の引き上げなどを経て、昨年8月までにすべて落札。すでに全10施設が着工済みだ。国内企業などが手がける13の民間パビリオンも、10施設が着工済みとなっている。
海外パビリオンを巡っては、日本側が建設して貸し出すタイプB、Cも、順調に工事が進んでおり、「いずれも、予定通りに完成する」(万博協会)見通しだ。タイプB、Cには約100カ国が入る。
ただ、各国が独自で設計・建設するタイプAは、当初60カ国が建設を希望していたが、建設事業者が決まったのは35カ国にとどまっている。一部の国が撤退したり、簡略に建設できるタイプXに移行したりする動きも出ている。
海外政府関係者には「万博の準備は常に混乱が伴うが、私たちは日本を信頼している。最後は必ず間に合わせるだろう」などの楽観的な見方もある。ただ建設業界からは、予定通り開幕しても、一部のパビリオンが完成していない可能性を指摘する声が出ている。
被災地で急がれるインフラ復旧作業は土木工事であり、万博会場では新築の建設工事が行われている。インフラ整備には時間がかかり、解体作業や仮設住宅の建設が進む被災地で新しい住宅を建設していくのは来年以降になる可能性が高い。本格的に住宅の復旧が期待される時期と万博の建設工事時期は重ならないと考えられる。
土木工事と建設工事を混同した意見が見られるが、全く違うものだ。
長らく停滞してきた関西経済にとり万博開催は重要な投資になる。震災があっても日本経済が着実に復旧し、万博を予定通りにやり切ることが非常に重要だ。
復興の過程を海外の人に見てもらうことも、国威発揚から課題解決型へ向かう近年の万博と親和性がある。新型コロナウイルス禍以降の訪日外国人客の関心は地方に向いている。万博会場外に足を運ぶ「拡張万博」の取り組みとして、北陸への周遊を盛り込んでもよいのではないか。求められていることは万博の延期や中止でなく、(復興という)課題に日本がどう対応していくかだろう。(井上浩平、黒川信雄、清水更沙)
モルガン・スタンレーは、中国株の主要指標の年末目標を引き下げ、日本の株価指標目標は上方修正した。日本株と中国株とのパフォーマンスギャップが拡大する状況が背景にある。
MSCI中国指数の年末の基本シナリオ目標を従来の60から53に下げる一方、東証株価指数(TOPIX)の年末目標は2800に設定し、従来の2600から引き上げた。MSCI中国指数は想定する1株利益と株価収益率の下方修正、TOPIXは上方修正に基づくという。
TOPIXの予想株価収益率の市場コンセンサスは14倍で、モルガン・スタンレーも同じ数字を想定していたが、ジョナサン・ガーナー氏を中心とする株式ストラテジストらは「15倍を維持できるという見方が、目標引き上げの大きな要因」と説明した。
「地政学とマクロ、利益ファンダメンタルズの変化を反映する年初来のパフォーマンス乖離(かいり)」が、投資家にポートフォリオの再配分を促しているとストラテジストが25日のリポートで指摘した。
ハンセン指数の目標は1万8500から1万6000、ハンセン中国企業株指数は6350から5450、CSI300指数は3850から3500にそれぞれ下向き修正した。
中国市場については、「製造業と工業、クリーンエネルギー部門に偏る状況や、2024年中に徐々に強化が見込まれるオンショア政策緩和への反応が歴史的により大きいことを考え合わせると、われわれはオフショア中国株より(人民元建て)A株を引き続き選好する」とした。
グローバル投資家は中国に代わる投資先を求め、同国株は日本株をアンダーパフォームしている。中国の景気回復と不動産危機を巡る不安は払拭(ふっしょく)されておらず、当局による 株価支援策もセンチメントを持続的に改善させるには至っていない。
チーフ中国株ストラテジスト、ローラ・ワン氏を含むアナリストらは、中国株式市場の持続的回復には、政府による十分なマクロ刺激策と市場安定を図る一層の協調行動が必要との見解を示した。
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時価総額885兆円失った中国株、習指導部にとって問題の深刻さ露呈
中国株の持続可能な回復へのハードルなお高い-モルガンS
原題: Morgan Stanley Cuts China Stock Targets, Raises Japan Estimates、CORRECT: Morgan Stanley Cuts China Stock Targets, Raises Japan、China Stock Recovery Requires More Stabilization Efforts: MS(抜粋)
(ストラテジストの見解を追加して更新します。更新前の記事で6月末時点を従来の目標に訂正済みです)
1月26日、寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比233円47銭安の3万6003円00銭と、反落してスタートした。写真は都内の株価ボード。2010年6月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
[東京 26日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比233円47銭安の3万6003円00銭と、反落してスタートした。一時300円超安に下げ幅を拡大した。
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型式指定を取り消されたのは、ダイハツの「グランマックス」、トヨタ自動車ブランドの「タウンエース」、マツダブランドの「ボンゴ」の3車種でいずれもトラックタイプです。
国土交通省によりますと、国の認証の不正取得問題で会社への立ち入り検査を行って詳しく調べた結果、これらの車で特に悪質な不正行為が確認されたということです。
具体的には、衝突試験でエアバッグの作動確認をする際、センサーで自動的に検知するのを確かめる必要があるにもかかわらず、タイマーで作動させていたことがわかったということです。
このため国土交通省は26日、3車種のトラックタイプについて道路運送車両法に基づいて大量生産に必要な型式指定を取り消しました。
ダイハツは、今週、開かれた会社の意見を聞く聴聞で、取り消しの方針に対し「意見はございません」などとする陳述書を提出し、受け入れる意向を示していました。
25日の米国株式市場で、米IBMの株価が約13%急騰し10年超ぶりの高値を付けた。8日撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)
IBM株価は一時、2013年6月以来の高値となる196.58ドルまで上昇。時価総額は約200億ドル増加した。年初来では約20%上昇。1日当たりの上昇率では20年3月以降で最大となる見込み。
今回の発表を受けて少なくとも8人のアナリストが目標株価を引き上げた。LSEGのデータによると、IBMをカバーしているアナリスト20人の目標株価の中央値は144.50ドルで1カ月前と変わらず、投資判断の平均は「ホールド」となっている。
JPモルガンのアナリストは投資家向けメモで、IBMの目標株価を170ドルから190ドルに引き上げた。人工知能(AI)ブームを受けて一部のハイテク株が得ているようなバリュエーション面での恩恵をIBMは享受していないとした。
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欧州中央銀行(ECB)は25日、3会合連続で政策金利を据え置き、利下げはまだ先になることを示唆する文言を維持した。
中銀預金金利は過去最高の4%で据え置かれた。ブルームバーグの調査に答えたエコノミスト全員の予想通りだった。ECBは、金利をこの水準で十分に長く維持することが、消費者物価上昇の抑制に「大きく貢献する」と繰り返した。
政策委員会は声明で「入ってきた情報は、中期的なインフレ見通しに関する前回の評価をほぼ裏付けている」とし、「引き締まった資金調達環境が需要を減退させており、これがインフレ率の押し下げに寄与している」と説明した。
原題: ECB Holds Rates and Signals Cuts Are Still Some Way Off(抜粋)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
1月24日、日本製鉄は森高弘副社長が米連邦議会の議員らと面会し、USスチールの買収について意見を交わしたことを明らかにした。2019年3月、東京で撮影(2024年 ロイター/Yuka Obayashi)
日本製鉄広報はロイターに対し、森副社長が「米国連邦議会議員メンバーと会い、本買収が米国の産業や労働者を含む全てのステークホルダー(利害関係者)にとって有益なものであるかについて対話した」とした。
日本製鉄は「引き続き関係するステークホルダーと対話し、理解を求めていく」とした。
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中国の国内投資家は、経済見通しの悪化懸念が強まる中、国内株を手放し安全な債券に逃避している。
30年国債利回りは今週、約20年ぶりの低水準を付け、国債先物価格は2023年4月以降で最大級の上昇を記録した。世界2位の経済大国である中国からの資金流出が拡大する兆しが見られており、中国株の指標CSI300指数は5年ぶり安値を付けている。
海外投資家による人民元建て債保有シェアが低いことを考慮すると、債券への資金シフトは国内投資家が主導している公算が大きく、投資機会を探し続ける資金運用者の動きを映している。当局はさまざまな対策を打ち出しており、2780億ドル(約41兆円)規模の 株式相場下支え策も検討されているようだが、市場関係者は、こうした措置が株式相場の下落トレンドを逆転させるかどうか懐疑的だ。
南京証券の債券アナリスト、楊浩氏は、「株安の深刻化で国内投資家が極端なリスク回避に動いており、安全資産を求めて債券に大きく資金を投じる流れに弾みが付いている」と指摘。投資信託は顧客の購入申し込みが増加したことから長期債を買い集めており、一部の株式投資家はヘッジとして債券先物を買っている可能性があると付け加えた。
債券買いの動きは根強く、指標10年債利回りは02年以来の低水準に近づいている。
中国の分析会社Zベン・アドバイザーズが集計した第三者機関のデータによると、債券ファンドは昨年12月に株式ファンドの13倍の資金を集めた。10-12月(第4四半期)には債券ファンドの新規資金調達額は22年半ば以来の高水準に達した一方、株式ファンドの調達額は少なくとも過去5年間で最低付近にとどまった。
中国人民銀行(中央銀行)が今年、一層の 金融緩和を実施するとの見方がトレーダーの間で強まっていることも債券への資金流入の背景にある。
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原題: China Stock Rout Sends Local Funds Scurrying to Safety of Bonds(抜粋)
2023年9月19日、検査のために損保ジャパン本社に立ち入る金融庁の職員(撮影:梅谷秀司)
中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題に大手損害保険会社によるカルテル問題が加わり、大揺れの損保業界。
【配信予定】1月22日(月)
闇落ち損保ジャパン「保険金詐欺」隠蔽の真相
<無料>損保大手4社「覆面座談会」で見えた残酷な実態
1月23日(火)
伊藤忠“ビッグモーター買収”の見えづらい真意
トヨタ販売店で水増し請求が続発! 板金塗装の闇
1月24日(水)
損保大手が隠してきた「カルテル不正」の裏側
トヨタに忖度する損害保険営業の悲惨なありさま
1月25日(木)
損害保険4社による寡占が招く競争排除の甘え
1月26日(金)
損害保険業界の変わらぬ「契約者軽視」体質
「立ち入り検査を通じて、(損害保険ジャパン)1社だけが(ビッグモーターへの)顧客紹介を再開していた経緯や(中略)内部管理態勢上の課題にも踏み込んだうえで、問題の根本原因を特定したい。立ち入りを開始する日は、9月19日火曜日の予定と事務方から報告を受けている」
2023年9月、鈴木俊一財務・金融担当相が閣議後の定例記者会見で、立ち入りの開始日にまで言及するという異例の対応から始まることになった、損保ジャパンに対する金融庁検査。
検査の主眼は、中古車販売大手ビッグモーター(BM)の保険金不正請求を損保ジャパンが隠蔽し、他社が止めていた事故車の紹介を単独で再開するに至った経緯と、その経営上の責任を明らかにすることだった。
BMとの取引をめぐって、損保ジャパンの社外調査委員会がまとめた報告書によると、同社経営陣が入庫再開の方針を決めたのは22年7月6日。正式な会議体ではなく、関係役員を集めた非公式のミーティングの場だった。
出席者は、白川儀一社長、飯豊聡副社長、執行役員は中村茂樹専務、大倉岳・保険金サービス企画部長、中田益見・東京保険金サービス部長、渡邉健司・調査部長、重定祐輝・営業企画部長など計9人(役職はすべて当時)。
ミーティングでは、不正請求をめぐるBMの各板金工場の実態や、工場作業員へのヒアリング調査をめぐって、上司の指示があったにもかかわらず「指示はなかった」とシートの内容が改ざんされた経緯について、大倉氏から共有されたうえで意見が交わされた。
関係者によりますとSOMPOホールディングスは、櫻田グループCEOがことし3月末で退任する人事案を近く開催する取締役会にはかる方向で調整しています。
兼務している会長職も退く見通しです。
この会社の子会社、損害保険ジャパンはビッグモーターによる保険金の不正請求問題をめぐり、不正の可能性があることを認識していながら、いったん中止していた取り引きを再開したことなどが明らかになっています。
金融庁は損害保険ジャパンに加え、SOMPOホールディングスについても内部管理体制に問題があったとして近く保険業法に基づく業務改善命令を出す方針で、今回の人事はこうした点も踏まえた対応と見られます。
櫻田氏は10年以上にわたって経営トップとしてグループを率いたほか、去年4月までの4年間経済同友会の代表幹事を務めました。
この問題では損害保険ジャパンの白川儀一社長も責任を取って辞任することを去年9月に表明しています。
1月22日(月)からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。
1/22(月):
【日本】日銀・金融政策決定会合(1日目)
【アメリカ】12月景気先行指標総合指数
1/23(火):
【日本】日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
【日本】日銀展望レポート
【日本】植田和男日銀総裁、定例記者会見
【アメリカ】1月リッチモンド連銀製造業指数
1/24(水):
【日本】12月貿易統計
【アメリカ】1月購買担当者景気指数(PMI、速報値)
1/25(木):
【アメリカ】10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
【アメリカ】10-12月期四半期GDP個人消費・速報値
【アメリカ】10-12月期四半期コアPCE・速報値
【アメリカ】12月耐久財受注
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】12月新築住宅販売件数
1/26(金):
【日本】1月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
【日本】日銀・金融政策決定会合議事要旨
【アメリカ】12月個人所得
【アメリカ】12月個人消費支出(PCE)
【アメリカ】12月住宅販売保留指数
特に注目度が高いのは23日(火)の日銀会合および日銀展望レポート公表と植田総裁の会見、25日(木)の米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)、米12月新築住宅販売件数、26日(金)の日銀・金融政策決定会合議事要旨、米12月個人消費支出(PCE)です。
23日(火)は日銀会合の終了後に政策金利の発表、続いて同日15時半から植田日銀総裁の会見が行われます。
先月開かれた前回の会合では大規模な金融緩和策の継続が決定され、マイナス金利解除に向けた手がかりも示されなかったことから円を売る動きが強まりました。
今月1日に能登半島地震が発生し、早期のマイナス金利解除がより困難になったとの見方が広がる中、植田総裁が政策修正についてどのような見解を述べるか注目されます。
また、今回の会合では日銀が経済・物価の見通しや今後の金融政策運営方針をまとめた展望レポートも公表され、要注目となります。
25日(木)には米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)が発表されます。
アメリカのGDPは速報値、改定値、確定値と3回発表されます。
25日に発表されるのは速報値であり、3回のうちで最も注目される傾向があるため、予想と大きく異なる結果となった場合は相場変動に注意が必要です。
25日には米12月新築住宅販売件数も発表されます。
新築住宅販売件数は全米の新築住宅の販売件数や販売価格などに関する指標です。
新築住宅の販売は家具や家電といった他の消費への波及効果が大きいことから、アメリカの景気の動向を見通す先行指標として注目されます。
26日(金)には昨年12月18日から19日にかけて開かれた日銀・金融政策決定会合の議事要旨が公表されます。
前回の会合ではマイナス金利解除に向けた動きが出るとの一部予想に反して現状維持の結果となり、ドル円の上昇につながりました。
決定の背景にどのような議論があったのか、議事要旨の内容に注目が集まります。
26日には米12月個人消費支出(PCE)も発表されます。
個人消費支出(PCE)はアメリカの個人による消費支出の金額を集計した指標です。
アメリカではGDPの大部分を個人消費支出が占めるため、米経済の動向を見極める上で重視されます。
特に価格変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターは重要なインフレ指標として注目されます。
今週、ドル円は米FRBのウォラー理事が利下げに慎重な姿勢を示したことや米指標の好調な結果を受けて上昇し、年初来高値を更新しました。
市場では米FRBの利下げ開始時期が焦点となっていますが、ウォラー理事の発言や米指標の結果を受けて早期利下げ観測は後退しており、今後の米指標を受けて見通しがどのように変化するかに関心が集まっています。
今月1日に発生した能登半島地震を受けて日銀の早期政策修正観測が後退する中、来週の日銀会合では大規模な金融緩和策の維持が決定されるとの予想が優勢となっており、植田総裁が会見で今後の政策についてどのような方針を示すかが注目ポイントとなりそうです。
1月に入ってから日経平均株価が急騰、1月19日の終値は2023年末より2,499円(7.5%)高い3万5,963円となりました。19日に一時3万6,076円をつけています。史上最高値(1989年12月29日の終値3万8,915円)が視野に入ってきました。
米国株も強く、S&P500(米国を代表する株価指数)は19日に史上最高値を更新して、4,839ポイント(終値)をつけました。
何が起こっているのでしょうか? 一言で言うならば、「米景気ソフトランディングの期待が高まった」ということです。過去2年の、日経平均と米国の大型グロース株比率の高いナスダック(ナスダック総合指数)の推移をご覧ください。
出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成、2021年末を100として指数化
減速しつつある米景気がハードランディング(景気後退に陥る)するか、ソフトランディング(景気後退にはならずに持ち直す)するか、2年以上にわたって延々と議論が続いて、いまだに結論は出ていませんが、足元はソフトランディングの期待が高まっているところです。
日本の景況は、米国よりも良好です。米景気ハードランディング不安が強まる時には上値が抑えられますが、ソフトランディング期待が高まると、上値を抜けます。1月に入ったところで、米ソフトランディング期待の高まりから、日経平均は一気に高値を抜けた形です。
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<為替> ドルが小反落。ただ、最近の堅調な米経済指標や一連の連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け早期利下げ観測が後退する中、ドルは前日まで5営業日続伸し、週足では0.8%上昇した。
CMEフェドウオッチによると、FRBが3月に少なくとも0.25%ポイントの利下げを実施する確率は50%を下回った。トレーダーの間では、利下げ開始が5月になる公算が大きいという観測が高まっている。
ドル/円は横ばいの148.15円。日銀が来週開催する金融政策決定会合では金融緩和の現状維持が決定されるとみられている。
週間では、ドルは円に対し2%超上昇し、3週連続で上昇する勢い。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.04%高の4万1900ドル。ただ、利益を確定する動きが広がる中、週間では2週連続の下落となる見通し。
NY外為市場:
<債券> 弱気バイアスが維持され、米債利回りが引き続き上昇した。一連の堅調な経済指標が消化される中、利下げが想定ほど差し迫っていないとの見方が広がった。
米ミシガン大学が19日発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は78.8と2023年12月の69.7から上昇し、2021年7月以来の高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は70.0だった。
10年債利回りは4.145%と1カ月超ぶりの高水準。週間では昨年10月以降で最大の上昇を記録した。
2年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の4.408%と2週間ぶりの高水準。週間では昨年5月以降で最大の上昇となった。
30年債利回りは一時4.403%と昨年12月初旬以来の高水準となった。
米金融・債券市場:
S&P500はこの日、1.23%上昇し、4839.81ポイントで取引を終了。2022年10月12日に安値を付けて以来、強気相場が続いていることを裏付けた。
LSEGのデータによると、1銘柄当たりの売買代金はエヌビディアが310億ドル、AMDが230億ドルで売買代金上位となった。
米国株式市場:
<金先物> 対ユーロでのドル安を背景に買われ、続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.70ドル(0.38%)高の1オンス=2029.30ドル。金相場は週間では1.09%安となった。
外国為替市場では、ユーロ買い・ドル売りが先行。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、金が買われた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの利下げけん制ともとれる発言が相次ぐ中、FRBが3月にも利下げに動くとの観測が後退しており、金相場の上値は限定的。米ミシガン大学が19日発表した消費者調査によると、1月の景況感指数(暫定値)は78.8となり、前月の69.7から上昇。市場予想も上回ったが、相場の反応は一時的だった。
NY貴金属:
<米原油先物> 中東情勢の緊迫化などを背景とした買いが一服し、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.67ドル(0.90%)安の1バレル=73.41ドル。週間では1.00%上昇した。3月物は0.70ドル安の73.25ドルだった。
週末を前に売り買いが活発化し、やや荒い値動きとなった。米軍は18日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点に5回目の空爆を実施したが、フーシ派はイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を示すため、紅海での商船攻撃を継続する姿勢を表明。また今週に入り、イランとパキスタンの関係が急速に悪化しており、中東地域の紛争拡大への警戒感から、午前の相場は75ドルを目指す展開だった。しかし、その後は一転して売りが膨らみ、昼ごろまでに73ドル台前半に下落。世界最大の石油輸入国である中国経済の成長鈍化や、米欧などの景気後退への根強い懸念が利益確定の動きにつながったもよう。
NYMEXエネルギー:
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私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
「天災は忘れたころにやって来る」ではないが、「人災も忘れたころにやって来る」──。
産業界では、トヨタ自動車の子会社ダイハツ工業が不正に国の認証を取得していた。会社からは、生産・開発を行っている全28車種と生産終了の18車種で不正が確認されたと国土交通省に報告があった。
トヨタ自動車と並ぶ大企業、パナソニックホールディングスの子会社パナソニックインダストリーは今月12日、販売する電子材料の一部で安全性に関する第三者機関の認証を不正に取得していたと発表。認証の登録時に目標に合わせるためデータを改ざんするなどした。不正のあった材料は、半導体、車載部品、家電、電子回路などに使われる52品目に上り、不正は国内外7工場で1980年代から現在まで行われたという。
1月に入り英国では郵便局で起きた冤罪事件で原因となったシステムを開発した富士通への批判が高まり、英議会などで同社による賠償金や政府入札からの排除を求める声が上がっている。
金融庁は12日、ネット証券最大手SBI証券に対し一部業務停止命令と業務改善命令の行政処分を行った。同証券が引受主幹事を務めた3銘柄の新規上場株式(IPO)において初値を吊り上げるなど株価を操作したとされる。
日本経済新聞の編集者が選んだ押さえておきたい「ニュース5本」をお届けします。(週5回配信)
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富士通の会計システムの欠陥が発端となった英国の郵便事業者の冤罪事件を巡り、富士通は18日、「ご家族を含め皆さまに深くおわび申し上げる」とのコメントを発表した。これまでに時田隆仁社長らが英国のメディアや議会で謝罪しているが、今回プレスリリースの形でも謝罪を表明した。
富士通は、英国による調査を踏まえた上で「補償への貢献も含め、英国政府とともに適切な対応に取り組む」と説明。「被害者の方々にとって公正な結果が得られるよう早期の解決を望む」と付け加えた。
このため、事故発生当初、日本航空機の消火にあたった3台の消防車すべてで、左側の主翼への放水を続けたということです。 その後、胴体部分すべてが焼け落ちました。 また、事故発生から5分後の午後5時52分ごろ、消防が日本航空機から脱出した乗客に対し、その場から離れるよう避難誘導を...