
【ブリラム(タイ東北部)=井戸田崇志】ダイハツ工業が自動車の認証試験で不正をしていた問題で、親会社のトヨタ自動車は23日、東南アジア5か国で計6車種の出荷を停止していることを明らかにした。ダイハツが開発に関わったトヨタブランドの車で、トヨタは各国当局と出荷再開に向けた協議を進めている。
出荷を止めているのはタイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、カンボジアの5か国。不正を調べていた第三者委員会の報告書が公表された20日以降、トヨタは小型車「ヴェロズ」や「アバンザ」など6車種の出荷を停止し、各国の当局に不正内容を報告した。
車の認証制度は各国で異なっており、タイでは、当局の指示を受けてヴェロズの認証を取り直す。出荷停止は、トヨタがアジアで生産している5%程度で、大きな影響はないという。トヨタの前田昌彦アジア本部長は23日、訪問先のタイで記者団に対し、「年明け以降に100%に戻したい」と説明した。
ダイハツは海外事業を現地企業などとの合弁で展開しており、マレーシアとインドネシアに計四つの工場を構えている。2022年度の海外生産台数は約86万台で、一部をトヨタに供給している。
マレーシアでは、現地メーカー「プロドゥア」に2割を出資しており、22年の販売台数のシェア(占有率)は4割で首位だった。出荷を停止したが、生産は続けている。
トヨタ、東南アジアで6車種を出荷停止…小型車「ヴェロズ」などダイハツが開発に関与 - 読売新聞オンライン
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