[23日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、22日付のリポートで、経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫の減少が、2023年末の北海ブレント価格予想(1バレル=86ドル)を2ドル押し上げる可能性があると指摘した。予想を上回る在庫に起因した価格下落リスクは相対的に小さいとみている。
8月のOECD商業在庫は従来予想を3000万バレル下回った。OECD商業在庫は世界の在庫の約3分の1に相当するとゴールドマンが試算する。
ブレント原油は7月に14%以上上昇し、月初に1月以来の高値を付けた。23日は1バレル=84ドル近辺で推移している。
ゴールドマンのアナリストは、市場が引き続き需給の引き締まりを織り込んでいることが原油高の主因と指摘した。
米国とアジアの原油在庫は6月末以降、それぞれ2100万バレル、1100万バレル減少した。製油所の稼働率が高まったことが背景。
非OECD諸国の在庫も中国主導で今月5000万バレル減少し、世界の原油在庫は8000万バレル減少している。
ゴールドマンは、「サウジアラビアが減産を再表明し、減産を延長しさらに深化させる姿勢を示した」ことで価格上昇リスクが高まったと指摘した。
中国の需要については強弱材料が交錯しており、弱いマクロデータは石油を大量消費するサービス部門以外で見られると述べた。
ブレント原油、在庫減で年末88ドルに押し上げも=ゴールドマン - ロイター (Reuters Japan)
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