
【NQNニューヨーク=戸部実華】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落し、15時現在は前日比22ドル54セント安の3万4063ドル50セントで推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後は利上げ継続が意識され、下げ幅が500ドル超に拡大する場面があった。だが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見中に急速に下げ渋り、小幅に上げに転じる場面もあった。
FRBは1月31日~2月1日に開いたFOMCで市場の予想通り0.25%の利上げを決めた。利上げ幅は前回の0.5%から縮小した。声明では「継続的な引き上げが適切」との前回までの表現を維持し、今後も複数回の利上げが継続されるとの見方を誘った。
だが、パウエル議長の記者会見が進むにつれてダウ平均は下げ渋った。利上げ継続が適切と主張したが「これまでのインフレ鈍化が労働市場の弱含みという代償を伴わないでいることは良いことだ」との見方を示した。深刻な景気悪化を招かずにインフレ鈍化が進むとの市場の期待を誘ったようだ。
前日夕に発表した決算を受け、アナリストの目標株価引き下げが相次いだバイオ製薬のアムジェンの下げが目立つ。建機のキャタピラーや石油のシェブロンも売られている。一方、米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株は買われている。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸している。
米国株15時、ダウ小反落 パウエル議長の会見中に下げ渋る - 日本経済新聞
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