
【NQNニューヨーク=古江敦子】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均はもみ合いで始まった。午前9時50分現在は前日比14ドル73セント高の3万0982ドル55セントで推移している。業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が上昇し、相場を支えている。6月に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が午後に公表されるため、様子見ムードから積極的な売買は控えられている。
米連邦準備理事会(FRB)は6月のFOMCで通常の3倍に当たる0.75%の利上げを決め、委員らの政策金利見通しでは年末時点の政策金利を3.4%と景気に中立とされる水準(2.5%)以上に引き上げる方針も示した。今後の利上げペースや物価見通しについてどのような議論があったのか注目される。
米長期金利の指標である10年物国債利回りは朝方に2.78%近辺と前日終値(2.81%)から低下した。10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」状態が続いている。景気後退の予兆とされ、投資家心理の重荷になっている。
ディフェンシブ株に買いが先行し、製薬のメルクや日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、飲料のコカ・コーラが高い。長期金利低下で高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が買われ、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルが高い。
一方、前日に急落したシェブロンなど石油株には売りが続いている。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸して始まった。
米国株、ダウもみ合いで始まる FOMC議事要旨の公表控え様子見も - 日本経済新聞
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