
【※表記を一部修正します。】
NYタイムほか今週の欧米市場も、ウクライナ関連の報道で右往左往する展開か。ドル円は、リスク回避のドル買い、主にウクライナに関するリスクへぜい弱な欧州通貨に対するドル強含みが一定の支えとなる。日米金融政策姿勢の相違も支援要因。しかし、リスク回避姿勢が拭いされなければ、円買い地合いを脱しきれない。戻りの鈍い状態が続きそうだ。
差し当たり、日本の休場23日前となる週前半は、市場の地合いに応じて、22日NYカットの115.20円・115.25円オプション(OP)が置かれたレンジの上下どちらかで推移する展開か。足もとでは、米露が対話を継続するとの報道が一定の安心感を誘っているものの、話し合いが解決に直結するとの観測は強まらない。現在、最も緊張が高まっている地域とされるウクライナ東部で、ウクライナ軍と親ロシア派の武装勢力の双方がともに、敵方から挑発行為の砲撃を受けていると報告している。これらについても、情報内容がどのようにコントロールされているか判断しにくい不透明な状況。ロシアの軍事演習延長あるいは、演習終了後の撤退観測など、楽観的・悲観的どちらの情報に関しても、判断が難しかったり、出所がはっきりしなかったりするものが多い。欧米側・ロシア陣営の両方から安心感を高めるニュースが伝わらない限り、ドル円は前述のOPを下回る水準で推移しやすく、115円台に定着しにくいだろう。
ウクライナ情勢の先行きに明るさが増してくれば、先週米露が会談へ歩み寄り始めたことを好感した局面のように、115.20円・115.25円OPを上回るような底堅さを示すと考えられる。タカ派姿勢が目立つ米連邦準備理事会(FRB)と、指値オペで長期金利の上昇抑制を図る日銀のハト派姿勢のコントラストが、より注目を集める状況へ移行してくるとみる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、日足一目均衡表・転換線115.57円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、17-18日の上昇幅に対する下方倍返し114.40円。
NY為替見通し=ウクライナ情勢で右往左往|FXニュース - ザイFX! - ザイFX!
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