21日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=142円台後半まで上昇。前日の米国株安を受けて日本株やアジア株の多くが下落し、リスク回避の円買いが優勢となった。円は主要通貨全てに対して上昇した。
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外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、調子よく上がっていた米国株が急落したことから「アジア市場もにわかにリスク回避ムードになっている。想定外の米株安だったこともあり、円買いにつながっている」と述べた。年末まで株価下落が続く場合「円買いが続くリスクはある」と警戒する一方、一段の株安が回避できれば142円台で円は伸び悩むと予想した。
20日の米株式相場は高値警戒感から主要株価指数が午後に急落。21日の日経平均株価は利益確定の売りにより500円を超える大幅安となった。

りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、19日の日本銀行の金融政策決定会合に対してややハト派的な印象を受けた人が多かったため、「ポジションを円買いにも傾けづらい」と指摘する。その上で、クリスマスや年末が近づき、ファンダメンタルズでポジションを偏らせるような動きは少なくなっていくだろうと述べた。
円は対ドルで一時142円台後半に上昇、株安でリスク回避-円全面高 - ブルームバーグ
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