米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業総合景況指数は、雇用の伸び鈍化などが下押し要因となり、活動の拡大ペースが緩やかになった。
| キーポイント |
|---|
|
内訳では雇用指数が低下し、サービス業界の雇用がわずかな伸びにとどまったことを示した。業況指数と新規受注は幾分減速したが、消費者のサービス需要が引き続き堅調なことがうかがわれる。

上段:非製造業総合景況指数、下段:非製造業雇用指数
出所:ISM
受注残は2月以来初めて拡大に転じたほか、輸出も健全なペースで拡大した。
建設や宿泊・飲食サービス業を含む14業種で活動が拡大した。
ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長は声明文で「回答者の過半数は業況と経済全般に関して慎重ながらも楽観している」と述べた。
製造業が金利上昇や消費者の嗜好変化による逆風に苦しむ一方、米経済のより大きな部分を占めるサービス業は底堅さが鮮明となっている。
低い失業率と賃金の持続的な伸びが家計支出を支えているにもかかわらず、インフレ圧力は緩和しつつある。とはいえ、米金融当局の目標にはまだ程遠く、好調な景気により高い物価圧力が長引く恐れもある。
仕入価格指数は3カ月ぶりの水準となる56.8に上昇したが、コロナ禍前の領域に落ち着いている。
雇用指数は50.7に低下。サービス業界の雇用にブレーキがかかったことを示唆した。
4日に発表される7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人増、失業率は3.6%で変わらずと予想されている。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:July US ISM Services Falls to 52.7; Est. 53.1
US Service Sector Activity Expanded at Slower Pace in July
US Service Sector Activity Expanded at Slower Pace in July(抜粋)
(詳細を加えて更新します)
米ISM非製造業総合景況指数、7月は拡大ペース鈍化-雇用減速 - ブルームバーグ
Read More
No comments:
Post a Comment