
米大手銀行は米連邦準備制度理事会(FRB)による今年のストレステスト(健全性審査)を通過した後、 JPモルガン・チェース、 ウェルズ・ファーゴ、 モルガン・スタンレー、 ゴールドマン・サックス・グループが主導する形で相次いで増配を発表した。
当局が今年のストレステストを受けた最新の株主還元の株主への公表を解禁したことから、JPモルガンなどは6月30日の通常取引終了後に増配を発表した。ストレステストの結果、資本要件強化に直面するシティグループも四半期配当を1株当たり2セント引き上げた。
6月28日に公表されたストレステスト結果によると、対象とされた米大手銀全23行が深刻な世界的リセッション(景気後退)や不動産市場の混乱を乗り切れるとされた。例年通りならストレステストを通過すれば各行は増配と自社株買いによる多額の株主還元を発表する下準備が整う。
しかし銀行は今後、バーゼル3規制や、今年の地銀破綻を受けた連邦準備制度の監督の見直しなどさらなる当局の精査を見込んでいる。このため大半の銀行は投資家に対し、先行きがより明確になるまでは大規模な自社株買いは控える可能性があると警告している。
銀行 | 新たな四半期配当 | 従来の四半期配当 |
---|---|---|
シティグループ | 53セント | 51セント |
ゴールドマン | 2.75ドル | 2.50ドル |
JPモルガン | 1.05ドル | 1ドル |
モルガン・スタンレー | 85セント | 77.5セント |
ウェルズ・ファーゴ | 35セント | 30セント |
原題: JPMorgan, Wells Fargo Lead Dividend Boosts After Stress Test (2)(抜粋)
JPモルガンなど米大手行が相次ぎ増配発表-ストレステスト通過後 - ブルームバーグ
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