［東京 １３日 ロイター］ - きょうの東京株式市場は、売り先行で始まるとみられている。日経平均株価は前日までに４連騰しており反動で利益確定売りが出やすいほか、前日の米株安が重しとなる。一方、下落局面では押し目買い意欲が旺盛で、下値を探る動きも限定的となりそうだ。米消費者物価指数（ＣＰＩ）の結果を受けてドル安／円高方向に振れており、為替動向には注意が必要との指摘もあった。
日経平均の予想レンジは２万７８００円─２万８１００円。
前日の米国株市場では、主要３指数がそろって下落した。午後に発表された米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨で、一部の連邦準備理事会（ＦＲＢ）当局者が地方銀の流動性危機を巡る懸念を表明していたことが明らかとなり相場の重しとなった。
一方、朝方発表された３月のＣＰＩは前年比伸び率が５．０％と前月の６．０％から減速し、２０２１年５月以来の緩やかな伸びになった。ＦＲＢが５月に利上げを決定した後は引き締めを停止するとの観測が高まり、円高が進んだ。
きょうの東京市場は、売り先行でスタートする見通し。４連騰後で利益確定売りが出やすい上に、米景気後退懸念が重しとなりそうだ。物色動向としては、半導体などのハイテク関連が売られやすいという。
一方で、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏の日本株への強気な見方は引き続き支援材料になるとみられ「下値では押し目買いも入るのではないか」（岡地証券・投資情報室長、森裕恭氏）との声が聞かれる。バフェット氏の投資手法にならうバリュー株買いは継続すると予想されている。
森氏は「日経平均は２万８０００円台回復で達成感があるような地合いではなく、まだ上昇余地がありそうだ」と指摘。もし下げ幅が１５０円程度でとどまれば、押し目買いで後場にはプラス圏に切り返す可能性もあるとみている。
ただ、為替動向には注意が必要で、ドル／円相場をにらみながらの展開になるのではないかという。
主なスケジュールでは、国内ではファーストリテイリングの決算発表が予定されている。海外では、米国で新規失業保険申請件数（労働省）、３月卸売物価指数（労働省）などが発表される予定。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28082.70 28734.79 25661.89
+159.33 2023/03/0 2023/01/0
9 4
シカゴ日経平均先物当限 27945（円建て）
今日の株式見通し＝売り先行、連騰の反動で 押し目買い意欲は旺盛か - ロイター (Reuters Japan)
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