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Wednesday, November 2, 2022

【米国市況】株続落、FRB議長タカ派姿勢で利回り上昇-147円後半 - ブルームバーグ

2日の米株式相場は3日続落。米金融当局はインフレ抑制に向け1980年代以降で最も積極的な引き締めサイクルを推し進め、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はタカ派姿勢を引き続き明白に示した。

  ドル・円相場は小幅に下げて147円台後半。FOMC後にはドル売り・円買いの動きが強まり、一時145円台後半を付ける場面もあったが、その後はドル高方向に振れた。

  • 米国株は3日続落、FOMC声明と議長会見に揺れる
  • 米国債は下落、10年債利回り4.08%-2年債4.61%
  • 円上昇、対ドル一時1%超高の145円台-FOMCで乱高下
  • NY原油続伸、3週間ぶり高値-燃料供給ひっ迫への懸念で
  • 金スポットも乱高下、FOMC発表直後は一時1%超上昇

  S&P500種株価指数は前日比2.5%安の3759.69。FOMC決定後に上下に振れたが、パウエル議長がインフレ退治までには「なお幾分か道のりが残されている」と言明すると、下げ方向が鮮明になった。同議長は金利のピーク水準は従来想定よりも高くなる可能性があるとし、利上げ停止について検討するのはあまりにも時期尚早だと付け加えた。利上げペース減速は早ければ12月にも起こり得るとする発言を受けて、株価は一時上昇していた。

パウエル議長、ピーク金利は従来想定から上昇-利上げペース鈍化も

  ダウ工業株30種平均は505.44ドル(1.6%)安の32147.76ドル。ナスダック総合指数は3.4%低下。大型テクノロジー株が大きく売られ、アップルやテスラなどの下げがきつい。

  米国債市場では利回りが上昇。ニューヨーク時間午後4時24分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.08%。米金融政策に影響されやすい2年債利回りは6bp上昇の4.61%。利回りは一時低下する場面もあったが、上げに転じた。

  ラザード・アセット・マネジメントの米株責任者、ロナルド・テンプル氏は「今は米金融当局が方向転換、あるいは方向転換を示唆する環境ではない」と指摘。「実際にそうすれば、ミスを犯すことになる。当局はそれを認識している。12月の会合までには、インフレ統計と雇用統計がそれぞれあと2本ずつ公表されている。恐らくその時点で、FOMCが引き締めの減速を示唆することはあり得る。それ以前はない」と述べた。

  CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「この先は政策軌道は当然データが大きく左右する」と指摘。「米当局はタカ派寄りの軌道を引き続き取るというのが当社での有力な見方だ」と話した。

  外国為替市場ではドルが乱高下。FOMC声明が「累積的な引き締め」に言及したことで、ドルは日中安値に下落したが、パウエルFRB議長の会見を受けて上昇に転じた。

ドルが乱高下、円は147円台後半に伸び悩む-FOMC直後に145円台

  バイタル・ナレッジの創業者、アダム・クリサフルリ氏はFOMC政策声明と議長会見について「利上げのペースは減速するかもしれないが、おそらく一段と進めることになるだろう」というのが要点だと指摘。「当局は引き締めペースの減速を示唆した。一方でパウエル氏は、最終的な金利水準が従来の想定より高くなったと非常にはっきりと述べた」と語った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で0.3%安の1ドル=147円80銭。一時は1.8%安の145円68銭まで下げた。ユーロは対ドルで0.5%安の1ユーロ=0.9826ドル。

  3日の日本市場は祝日で休場。取引が薄い中でFOMC後の動きが増幅される懸念から、日本当局は警戒を怠らない見込みだ。

Dollar swings after Fed decision, Powell Comments

ドル指数

出所:ブルームバーグ

  ニューヨーク原油先物相場は続伸し、3週間ぶり高値。パウエルFRB議長の会見を受けて米株相場は下落したが、原油相場は上昇を維持した。米燃料在庫の減少が続いたことがより意識された。

  米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間統計によると、ガソリン在庫が2014年11月以来の低水準となり、東海岸の留出油在庫がこの時期として最低の水準だった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比1.63ドル(1.8%)高の1バレル=90ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.51ドル高の96.16ドル。

Crude has been trading near the top of its recent range

WTI原油相場の推移

出所:NYMEX

  金スポット相場はFOMC政策発表直後に一時急伸。ニューヨーク時間午後2時過ぎには前日比1%超える上昇となった。インフレ抑制を目指した積極的な利上げが最終段階に近づいている可能性があることも 示唆され、金の相対的な投資妙味が意識された。ただ、パウエル議長の会見中にその上昇分を消すなど、値動きの荒い展開。ニューヨーク時間午後3時20分時点では0.7%安の1オンス=1636.88ドル。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC政策発表前に、前日比0.1%未満高い1650ドルちょうどで終了した。

原題: Stocks Knocked Down as Hawkish Powell Lifts Yields: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Edges Higher Versus Peers on Powell Comments: Inside G-10(抜粋)

Yen Extends Gains After Fed Hikes Rates by 75bps(抜粋)

Oil Jumps to Three-Week High as Tight Fuel Supplies Spark Worry(抜粋)

Gold Climbs After Federal Reserve Hints Rate Hikes May Near End(抜粋)

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