
[東京 5日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が見込まれる。前週末の米国市場で雇用統計は大きな波乱とはならなかったが、金融引き締めや景気後退への警戒感が引き続きくすぶったほか、欧州へのガス供給を巡る懸念も嫌気され株安となったことが、日本株の重しになる。一方、円安基調は相場の下支えになりそうだという。
日経平均の予想レンジは2万7400円─2万7800円。
前週末の米国株式市場は主要3指数がそろって下落した。8月雇用統計で労働市場が緩み始めている可能性が示されて序盤は上昇したが、米引き締めや景気後退への懸念は根強く、マイナスに沈んだ。ロシア国営ガスプロムが、主要ガスタービンの油漏れが見つかったとし、問題が解消されるまで「ノルドストリーム1」を通じた欧州へのガス供給を再開しないと発表したことも重しになった。
5日の日経平均は、米株安を嫌気する形で売りが先行するとみられる。米雇用統計は「市場にとって悪くはなかった」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役)との受け止めがあるものの、ジャクソンホール会合以降は市場心理がネガティブ方向に傾いており、多少良くてもポジティブに受け止められにくいという。
一方、ドル/円は140円台にあり、円安基調が日本株の支えになるとみられている。来週に米消費者物価指数(CPI、13日)、その翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC、20―21日)を控える中では、動意の出にくい局面が続きそうだとみられている。
きょうは米市場がレーバーデーで休場となる。英与党・保守党の新党首が発表されるほか、石油輸出国機構(OPEC)閣僚級会合が開かれる。経済指標ではユーロ圏7月小売売上高の発表がある。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 27650.84 29388.16 24681.74
-10.63 2022/01/0 2022/03/0
5 9
シカゴ日経平均先物当限 27515(円建て)
今日の株式見通し=弱含み、米引き締め警戒くすぶる 欧州ガス懸念も重し - ロイター (Reuters Japan)
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