
16日のニューヨーク原油市場では、アメリカや中国の景気減速への懸念などを背景に国際的な原油の先物価格が一時、およそ7か月ぶりに1バレル=85ドル台まで下落しました。
16日のニューヨーク原油市場では、国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=85ドル台まで下落しました。
1バレル=85ドル台をつけるのはことし1月以来、およそ7か月ぶりで、ことし2月にロシアがウクライナに軍事侵攻を行って以降、初めてです。
背景にはこのところ発表されたアメリカや中国の経済指標を受けて今後、景気が減速し、原油の需要が落ち込むとの見方が広がっていることがあります。
また、イランとアメリカがEU=ヨーロッパ連合を仲介役として再開した、核合意の立て直しに向けた間接協議に何らかの進展があれば、イランからの原油の輸出が増えるとの観測が出ていることも価格下落につながっています。
ロシアによる軍事侵攻でWTIの先物価格はことし3月初旬に一時、1バレル=130ドルを超え、世界的なインフレを加速させる要因となりました。
市場関係者は「世界的な景気減速への懸念が根強いことから原油価格の下落傾向は当面、続くのではないかとの見方が強い」と話しています。
NY原油市場 85ドル台に下落 ウクライナへの軍事侵攻以降初めて - nhk.or.jp
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