
【NQNニューヨーク=張間正義】23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反発し、前日比75銭円高・ドル安の1ドル=136円70~80銭で取引を終えた。米景気の減速を示す経済統計の発表を受け、円買い・ドル売りが優勢だった。円は前日までの5日続落で1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けており、持ち高調整の円買い・ドル売りも入った。
米S&Pグローバルが発表した8月の米国の購買担当者景気指数(PMI)は総合が前月比2.7ポイント低下の45.0と2年3カ月ぶりの低水準だった。好不況の分かれ目となる50を2カ月連続で下回った。米商務省が発表した7月の新築住宅販売件数は5カ月連続で減少し、市場予想も下回った。「米景気の後退局面入りの懸念が強まった」(BMOキャピタル・マーケッツ)との見方から、円買い・ドル売りが入った。
前日まで円は対ドルで下落基調を強め、22日には1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けていた。市場参加者が円売りに傾いた持ち高を買い戻す動きも出たようだ。
円相場は上値が重くなる場面もあった。米長期金利が朝方に一時3.07%と1カ月ぶりの高水準を付けた。日米の金利差拡大を意識する円売り・ドル買いも出た。
円の高値は135円82銭、安値は137円64銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=136円30~40銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発し、前日比0.0020ドル高い1ユーロ=0.9960~70ドルで終えた。8月の米PMIが前月から低下したのを受け、ユーロ買い・ドル売りが強まった。前日までの3日続落でユーロは対ドルでほぼ20年ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けており、持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが入りやすかった。
ユーロの高値は1.0018ドル、安値は0.9914ドルだった。
NY円、反発 1ドル=136円70~80銭 米景気の減速懸念で円買い - 日本経済新聞
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