日本百貨店協会が25日発表した6月の全国百貨店売上高は既存店ベースで前年同月比11・7%増となり、4カ月連続で増えた。新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)防止等重点措置の全面解除に伴い外出機会が増え、記録的な猛暑もあって夏物の服飾雑貨の販売が好調だった。日本フードサービス協会が同日発表した6月の外食売上高(全店ベース)も、前年同月比19・9%増と大きく伸びた。ただ、いずれもコロナ禍前の令和元年6月と比べるとなおマイナス圏にある。
6月の全国百貨店売上高は、日傘やサングラスなど暑さ対策の商品のほか、富裕層向けの高額宝飾品の販売が拡大。回復基調にはあるものの、コロナ禍前の元年6月比では売上高が11・3%減、来店客数が23・1%減にとどまる。
政府は6月10日から訪日外国人観光客(インバウンド)の受け入れを再開し、免税総売上高は前年6月比で47・9%増となった。ただ、元年同月比では76・4%減で、同協会の担当者は「インバウンドの本格回復にはまだ時間がかかる」と語る。
一方、6月の外食売上高を業態別にみると、パブ・居酒屋は前年に大都市圏で酒類提供店に対する休業要請などがあった反動で前年同月比約3・4倍となったが、元年6月比では41・7%減となお苦戦が続く。ファミリーレストランは前年同月比31・3%増、ファストフードは同8・0%増だった。
全国百貨店の6月売上高11・7%増 外食は19・9%増 回復基調もコロナ禍前に及ばず - 産経ニュース
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