【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク株式相場は、午後に予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に関心が向かう中、もみ合いとなっている。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比61.49ドル安の3万3815.48ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が8.54ポイント高の1万4150.02。
パウエルFRB議長はこの日東部時間午後2時、新型コロナウイルス感染症対応に関して下院で議会証言を行う。21日夕には事前に準備された証言テキストが公表され、同議長はインフレ率について「最近数カ月で顕著に上昇した」ものの、「一時的な供給制約による影響が後退すれば、(2%の)長期目標に向かって低下していく」とし、一過性の上昇にとどまるとの見解を堅持した。事実上のゼロ金利政策の解除前倒し見通しと量的緩和の縮小議論開始を明らかにした前週の連邦公開市場委員会(FOMC)以来、同議長が公式の場で発言するのは初めてとあって、市場には神経質なムードが広がっている。
個別銘柄を見ると、暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)相場の下落を眺め、交換所やマイナー(採掘者)などの関連株が売り込まれている。また、欧州連合(EU)欧州委員会が独禁法違反の疑いで正式調査に着手したと発表したことを嫌気し、グーグルの持ち株会社アルファベットも軟調。(了)
〔米株式〕NYダウ、ナスダックとももみ合い(22日午前) - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス
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