
4日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=144円49~50銭と、前日の同時点に比べ33銭の円高・ドル安だった。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した6月の製造業景況感指数が市場予想に反して前月から悪化。米景気の先行き懸念から円買い・ドル売りが優勢だった。4日の日経平均株価が下落し、投資家心理が弱気に傾くとの見方から「低リスク通貨」とされる円が買われた面もあった。
円は一時144円33銭近辺まで上げ幅を広げた。ロイター通信は日本時間4日午後、関係者の話として「中国の主要国有銀行がここ1カ月で2回目となるドル預金金利引き下げを行った」と報じた。人民元安に歯止めをかけるための措置とみられ、同国内でのドル預金の減少につながるとの見方から円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが増えた。
鈴木俊一財務相は4日午前の閣議後の記者会見で、円安を巡り「特に今回、追加で申し上げることはない」と語った。朝には神田真人財務官が「米国を含め各国当局とは日ごろから為替・金融に限らず様々な意見交換、意思疎通を図っている」などと述べたと伝わったが、いずれも円相場の反応は限定的だった。
円は対ユーロで小幅に続落した。17時時点は1ユーロ=157円54~56銭と、前日の同時点に比べ5銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで続伸した。17時時点は1ユーロ=1.0902~03ドルと、同0.0028ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
外為17時 円、続伸 144円台半ば 米景気懸念や株安で - 日本経済新聞
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